余白の取り方
UI設計における余白とは、情報を整理するために設ける要素間の視覚的な距離のことを指します。
ここでは、マージン(Margin)やパディング(Padding)などの余白のパターンをまとめています。
基本的な考え方
余白は、要素間の距離に差をつけてかたまり(チャンク)を形成することで、要素同士の並列・内包などの関係性を視覚的に表現するために使います。
適切な余白を設定することで、ユーザーの素早く、正しい情報の理解を助けられます。
UI設計において開発者は適切な余白について意識することが重要ですが、SmartHR UIのコンポーネントの中には、あらかじめ適切な余白が設定されており、余白の選定を意識することなく利用できるものがあります。Layoutコンポーネントを使う場合や、コンポーネントを組み合わせて画面に配置する場合に、下記を参考に適切な余白を設定してください。
なお、ここで示す余白の基準は必ず従わなければならないものではありません。
ただし、基準を逸脱した余白を設定する場合はその理由や効果を説明できるようにしておきましょう。
考慮する法則
SmartHRの製品開発では、人間の認知に関する以下の法則を考慮して余白を設計します。
- ゲシュタルト原則における近接の法則
- 視線誘導の法則
ゲシュタルト原則における近接の法則
距離が近いもの同士を関連性があるものとして認識する傾向がある、という法則です。
関連性の高い要素には小さな余白、関連性の低い要素には大きな余白を設定することで、ユーザーは情報のまとまりを認識できます。
視線誘導の法則
視線誘導の「視線は大きいものから小さいものへ移動する」法則のとおり、余白は外側から内側に向かうにつれて狭くすることで、外側の要素から内側の要素に視線を誘導する効果を期待できます。