ヘルプセンターの構造設計

ユーザーが情報を見つけやすく、メンテナンスしやすいヘルプセンターにするために、以下の観点でセクションとページの並び順を設計しましょう。
構造を整えることで、機能やヘルプページが増えても品質を保てます。

対象者でセクションを分ける

管理者向けの記事と従業員向けの記事では、読み手の関心事が異なります。
対象者ごとにセクションを分けることで、ユーザーが自分に関係のある情報を素早く見つけられるようにしましょう。

情報の種類ごとにセクションまたはページを分ける

情報の種類ごとにセクションまたはページを分けることで、ユーザーが目的の情報を探しやすく、書き手にとってもメンテナンスしやすい構成になります。

以下のような種類を意識して分けましょう。

  • 概念や概要の説明:機能の目的や全体像を説明する
  • 操作手順:初期設定や日常的な操作の手順を説明する
  • 仕様一覧:CSV凡例や計算式など、仕様を網羅的にまとめる
  • よくある質問:操作や仕様に関して読み手から寄せられると想定される質問とその回答をまとめる

種類が異なる情報が1つのセクションに混在していると、ユーザーが「何ができるか」と「どうやるか」を読み分けられず、必要な情報を探すのに時間がかかります。

内容が密接に関連する場合は、他のセクション内によくある質問の記事を含めることも許容します。たとえば、操作手順のセクション末尾に、その操作に関するよくある質問の案内をまとめるといった構成です。

情報の種類の詳細は、ヘルプページのタイプを参照してください。

同じ階層のセクション間で粒度を揃える

同じ階層に並ぶセクションは、扱う情報の範囲・詳細度(粒度)を揃えましょう。
粒度が揃っていると、ユーザーはページ全体の構造を直感的に把握できます。

たとえば、同じ階層のセクションが「有給休暇の設定」「欠勤控除の設定」「残業・休日手当の設定」のように、同レベルのオブジェクト単位で並列に読める構成が理想です。

一方で、「給与計算」「欠勤控除」「所得税の確認方法」のように、機能単位のセクションと機能内の1つの操作手順レベルのセクションが混在していると、ユーザーはセクション間の関係を判断できず、ページ全体の構造を把握しにくくなります。

ページ間の粒度については、ヘルプページの基本的な書き方の「同じプロダクトの似た要素を説明するページは粒度を揃える」も参照してください。

概要→操作手順→仕様一覧の順に並べる

各プロダクトのセクション内では、以下の順序で並べることを推奨します。
はじめて使うユーザーが機能を理解しやすくなり、慣れたユーザーも必要な仕様を見つけやすくなります。

  1. 機能概要:機能の全体像や目的を説明するページ
  2. 操作手順:機能の操作を順序立てて説明するページ(初期設定 → 日常的な操作の順に並べる)
  3. 仕様の一覧:設定項目や制限など、仕様を網羅的にまとめたページ

たとえば、届出書類別タブで開くでは、以下のように並べています。(2025年12月時点)

  1. はじめて届出書類機能を使う(機能概要)
  2. 電子申請を設定する(操作手順 - 初期設定)
  3. 書類を作成・編集する(操作手順 - 日常的な操作)
  4. 電子申請を作成・送信する(操作手順 - 日常的な操作)

操作の流れを意識して並べる

操作手順のヘルプページでは、CRUD(Create、Read、Update、Delete)の順に並べましょう。
操作の流れに沿った順序で情報を提示することで、ユーザーがスムーズに作業を進められるようになります。

関連するページを近くに配置する

関連する情報が書かれているページ同士は近くに配置するようにします。
関連ページを近くに置くことで、ユーザーが複数の関連情報を行き来する際の手間を減らし、必要な情報を確認しやすくなります。

コンテンツの重複を避ける

原則として、1つの情報は1つのページにのみ記載します。
情報を一箇所にまとめることで、ユーザーが迷わず必要な情報を見つけられるようになります。

既存機能に似た新機能を追加するときなど、情報が重複しそうな場合は、UXライターに相談しましょう。