漢字とひらがなの使い分け
漢字とひらがなの使い分けを定義します。
平仮名にしたほうが読みやすい漢字は平仮名にする
説明
「平仮名にしたほうが読みやすい漢字は平仮名にする」というルールに従います。
送りがなをつけて表記する
説明
内閣告示の「送り仮名の付け方」に従い、送りがなをつけて表記します。
例外
書類名などの固有名詞は正式名称にあわせます。
例
OK: 書き込み、取り消し NG: 書込、取消
出典
https://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/joho/joho/kijun/naikaku/okurikana/index.html
「行なう」と表現し、「行う」の使用は控える
説明
日本語としては、「行なう」と「行う」のいずれも正しい表現です。 しかし、「行った(おこなった)」と表現した場合、「いった」と誤読する可能性があります。 このため、「行なう」と表現した方が、ユーザーにとって親切だと判断しました。
注意点
「行なう」は表現として固いため、可能な場合は「○○する」「○○してください」などの表現に置き換えてください。
議事録
https://kufuinc.slack.com/archives/CJX59GJFR/p1597665779077700
「改善」と漢字で表記し、「カイゼン」の使用は控える
説明
機能の「改善」は、製造業の現場やアジャイル開発で使われる「カイゼン」とは意味が異なるため、漢字で表記します。 開発チーム内で「カイゼンチケット」のような使い方をしても構いません。
議事録
https://kufuinc.slack.com/archives/CJX59GJFR/p1636958186072400
「頃」は漢字で表記する
説明
「頃」は漢字で表記し、平仮名では表記しません。 「頃」はユーザーにとって馴染みがあり、読みづらかったり、読み間違えたりするリスクが低いと判断しました。
議事録
https://kufuinc.slack.com/archives/CJX59GJFR/p1649998111788489
前の工程に戻る場合の「元」は漢字で表記する
説明
前の工程に戻る場合の操作は「元に戻す」「元へ戻る」などと表現します。 「もとに」や「もとへ」と表記するよりも、漢字を使用した方がひと目で「前の工程に戻ること」を認知できると判断しました。
議事録
https://kufuinc.slack.com/archives/CJX59GJFR/p1612859054114400 https://kufuinc.slack.com/archives/CJX59GJFR/p1649829413588279
拠り所や根拠を示す「もと」はひらがなで表記する
説明
拠り所や根拠とする「もと」は平仮名で表記し、漢字の「基」は使いません。
漢字よりも平仮名の方がユーザーにとって読みやすく馴染みのある表記と判断しました。
OK例: 給与額をもとに
NG例: 給与額を基に
「紐づけ」と表現し、「紐付け」の使用は控える
説明
「平仮名にしたほうが読みやすい漢字は平仮名にする」というルールに従い、「付ける」を「つける」と表現するのに準じて、「紐づけ」と表現します。
「にもかかわらず」と平仮名で表記する
説明
漢字の「にも関わらず」「にも拘らず」は使用せず、平仮名の「にもかかわらず」で表記します。 前述とは異なる状況へ進んだ場合の適切な漢字は「にも拘らず」ですが、漢字表記を見る機会が少なく、平仮名で表記したほうが読みやすいと判断しました。
例
OK:正しい情報を入力したにもかかわらず、ログインできない場合
議事録
https://kufuinc.slack.com/archives/CJX59GJFR/p1690962988673789
「あわせて」は平仮名で表記する
説明
漢字の「合わせて」「併せて」は基本的に使用せず、平仮名の「あわせて」で表記します。 理由は以下の3点です。
- 漢字表記を見る機会が少なく、漢字表記よりもひらがな表記の方が馴染みがある
- ひらがなにしても、2つの意味を混同する場合はレアケースである
- SmartHRのパーソナリティ「親しみやすい」の観点からも、必要以上に格式ばった表現をしない(ひらがな表記の方がやわらかいイメージを与えられる)
注意点
「合わせて」「併せて」どちらの意味かわからなくなるような表現は避けます。
「AとBをあわせてhogeに入力してください」という場合、AとBの合計を入力するのか、併記して入力するのかの判別が難しくなります。こういう場合には、 「AとBの合計をhogeに入力してください。」(合計を入力する場合) 「AとBをhogeに併記してください。」(併記して入力する場合) のように、明確な表現をしましょう。
議事録
https://kufuinc.slack.com/archives/CJX59GJFR/p1629108934076300
出典
日本語スタイルガイドでは漢字表記だが、SmartHRでは平仮名表記とする。
「主な」「主に」は漢字で表記する
説明
「主な」「主に」といった表現は漢字で表記し、平仮名では表記しません。
「ある」はひらがなで表記する
説明
漢字の「有る」「在る」は使用せず、平仮名の「ある」で表記します。